事例概要
岐阜大学研究推進・社会連携機構 微生物遺伝資源保存センターのロゴマークを制作しました。
ロゴマーク
ヒアリング
ヒアリングにて、センターの理念や、設立背景、目的とともに、菌に関する知識を教えていただきました。
ロゴマークについて、「パッとひと目みて、センターのことがわかるロゴがよい。また、大学であることから、親しみを持ってもらいやすく、かつ洗練された・威厳のある印象も必要」とご希望いただきました。
ラフデザイン
ヒアリングで伺った「パッとひと目みてわかる」部分から、菌やシャーレなど、研究機関を連想するモチーフで案を出しました。
しかも菌を培養して保存するセンターなので、それらがわかるモチーフを考えながら案を出していきます。
下記がラフスケッチの一部です。
菌の形や文字、岐阜大学のGやシャーレなどから連想してイメージを膨らませました。
この中から案を4案と、それぞれにバリエーションをだして提案しました。
下図はその4案のうち、最初に決定した1案のバリエーション例です。
この案から、ロゴマークとロゴタイプ部分を決定していきました。
決定したロゴマークとロゴタイプについて
決定したロゴマークは、菌を増やす培地が入ったシャーレに、菌を画線培養する様子を表しています。
種菌を培地に塗抹(植菌)する際の画線の動きの中に「微生物遺伝資源(Microbial Genetic Resource)」のM字をイメージしています。
菌を培養して保存するセンターの役割がひと目で分かる案となっています。
また、大学のロゴマークであることから、長く利用されても飽きないシンプルなデザインにし、印刷された場合にも、白黒で映えるように心がけました。
略称であるGCMRのロゴタイプについては、既存フォントをベースに、ロゴと合うように形を修正しています。
親しみを持ってもらいやすく丸ゴシック調のフォントを選択しました。
洗練された印象を表現するためにあえて角を落として真っ直ぐにしました。
ご依頼いただいたセンターについて
岐阜大学研究推進・社会連携機構 微生物遺伝資源保存センターは、微生物株の保存センターとして、多様化した社会のニーズに即した微生物遺伝資源を収集し、利用促進を図る目的で設置されました。 保有する微生物株には菌株の特徴となる背景情報、病原性、薬剤耐性情報や遺伝子情報等を付与して、細菌に特化したデータベースを構築し、協力機関と連携のもとで、利用者にわかりやすい微生物遺伝資源を広く供給することを目指していらっしゃいます。
菌株が必要!でも手元にないという研究機関や大学から広く依頼を受けて菌株を供給されていらっしゃいます。
菌を扱う研究者の皆様の強い味方です。
参考
岐阜大学研究推進・社会連携機構 微生物遺伝資源保存センター